人間力だより Vol.03

 〜公平・公正な人事の鍵は「適材適所」の実現の追及〜
こんにちは、ライブウェア代表の古田です。

先日、TBS『みのもんたの朝ズバッ!』で 以下のことが取り上げられていました。

団塊の世代のサラリーマンに対するアンケート調査(※)で・・・ 〔(※)株式会社ユーキャン実施〕

■ひとつ目の質問

「会社に対する思いを1文字で表して下さい」

という質問に対する回答は、、、
  1位 : 『忍』
  2位 : 『楽』
  3位 : 『無』
  4位 : 『謝』
  5位 : 『恩』
となり、一番多かった文字は 『忍』 で、


■ふたつ目の質問

「サラリーマン生活で悔いが残っていること」

という質問に対しては、、、
  1位 : 『満足のいく仕事ができなかったこと』
  2位 : 『会社を辞めなかったこと』
  3位 : 『出世できなかったこと』
  4位 : 『会社や上司との確執』
  5位 : 『勉強やスキル不足』
でした。

要するに団塊の世代のサラリーマンにとって会社は、『満足する仕事』も与え られずひたすら『忍』の一字で人生にとって一番活性化すべき時期を過ごして しまった人がもっとも多かったことになるのでしょうか。
これが事実だとすれば大きな社会的問題でもあり、その人々を抱えている企業 にとっても組織の活性化上大きな問題でもあると思います。


〜個人の活性化が、企業業績に直結する!〜

私は経営コンサルタントとして30年以上にわたる組織活性化・人事関連等の コンサルティング活動を通じ、常々以下のことを痛切に感じさせられました。

まず、「社員個々人の活性化」が「組織を活性化し」それが「企業業績に直接 スライドする」という構図があり、これが何倍もの企業業績差となって現れて いる事実に気づきました。
すなわち、企業業績の差は企業戦略等諸々の要因もありますが、一番大きな要 因は社員個々人の活性化度合いであり、この活性化度合いが高ければ逆にその 他のマイナス要因は自然に解消させられることが分かったのです

そこで、社員個々人が本当に自分の持っている能力を最大限に発揮しているか どうかを考えた場合、「今の仕事・ポジションは何となく面白くない、不満足」 等の理由で自分自身で活性化していないことに気づいている場合は勿論、 「今の仕事には満足している」と自分では活性化していると思っているが、 実はもっともっと活性化出来る「仕事・ポジション」があるのに気づいていな いというケースが如何に多いかが解りました。


〜適材適所こそ、個人を活性化させる〜

「社員個々人の活性化」作りの最大の基礎は「適材適所」であります。 このことは昔から一番重要な事項として取り上げられながら実際は 「ミスマッチ」が至る所で発生しており、これに対し各社良い手が打たれて いなかったのが事実です。
手が打たれなかったと言うより「ミスマッチをどの様に発見し、どの様な手を 打てばよいか」分からなかったと言ったほうが妥当かも知れません。
ようやく、昨今日本で幅広く採用されだした、総合的人事制度見直しの基本原 則は「公平・公正」であり、この原則が保たれなければ制度自体が成り立ちま せん。
この「公平・公正」の原則は各種評価制度自体の設計も大切ですが、前述の 「適材適所」がどれだけ保たれているかどうかにかかっていると言えます。 すなわち、個人の能力や適性に応じて活躍できる場を与える仕組みが必要だと いうことです。


また、日本の企業の今後の方向として、日本的経営と米国流の経営をもう一段 調和、統一させた新しい形にならねばならないと言われています。 その新しい形がどの様になるにせよ、今後各企業の中では今までの仕事、組織 のポジションが無くなったり、全く新しいものが社内に必要となったりします。 この様なことは日常茶飯事におこり、社員の「大移動」が不可欠になることが 予想されます。

IT革命が進めば進むほど企業の中の「仕事そのもの」「組織自体の形」が大 きく変わり今まで○○のプロフェッショナルと自他共に認めてきた仕事自体が 全く無くなったり、今まで考えもしなかった全く新しい仕事が必要となること が、かなりのスピードで起こってきます。

「モノ」の場合新しい形に沿った形で「スクラップアンドビルド」で対応 出来ますが、現在の日本の企業の場合「人」に関してはそう簡単にはいかない ことは誰でも周知の事実であります。

今後は、この社員の「大移動」時代を「人を活かすチャンス」ととらえ、 「必要な場」に「一番最適な人」を異動・配置・採用して短期間で活躍させる ことが、企業にとっても、社員個々人にとっても最高の戦略となるはずです。

〜適材適所実現のために必要な要素〜

今までのような各上司の意向や評価による異動候補者の抽出では、 本来個人の持つ隠れた能力や可能性は埋没し、能力が高い人材の抱え込みなど が発生してしまっているのが現状です。

そこで、人事部門は各個人のスキルや経験、評価履歴に加えて 「どんなポジションにおいても活躍するために必要な能力(人間力)」をでき るだけ正確に把握し、戦略的な育成・組織活性化を考慮した人材配置および 人事異動を人事部主導で行なうことが必要なのではないでしょうか。


当社は「適材適所」こそ社員・企業双方にとっての活性化の源であり、その実 現のお手伝いをしたいと考え2000年に設立しました。 ↓創業時から変わらない当社の「社憲」「企業理念」「メッセージ」↓



人は自分に一番合った職種・職場に恵まれた時、一番楽しく仕事が出来、 一番生き甲斐を感じ活性化出来るはずです。
そのためのお手伝いを当社ができれば幸いです。



ライブウェア株式会社
代表取締役
古田貞幸

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