人間力だより Vol.05

 〜いま日本企業に求められる『人的生産性』の向上〜
こんにちは、ライブウェア代表の古田です。


ここ近年の原材料の大幅な値上がり、今後の技術革新に欠かせない稀少金属の 世界的な不足、農産物の値上がりなど当分収まりそうもありません。

原材料資源の海外依存度が極端に高く、輸出工業品などに使われる稀少金属の 海外依存度も高く、更には食料需給率が極端に低い我が国では、いま景気は 良いと言ってあまり心配されていませんが果たして本当に大丈夫でしょうか。

これら全てがボディブローのように日本を襲っている事に早く気付き、 水資源と人材を除き何もないない尽くしの日本の今後の生き方、産業のあり方 などの方向づけをする必要があると私は思います。

方向づけと言うと何か国家レベルの事と思いがちですが、この辺の問題は 各企業レベルで先駆けて進めるべき課題であると思います。


かつて「生産性の向上」というテーマが戦後日本で取り上げられ、世界に 追いつけ追い越せと必死になって挑戦して、もはや半世紀以上になります。 その結果、機械設備およびITによる情報革新などにより世界に誇れる大幅な 生産性アップが行われてまいりました。

しかし、世界一と自負できるこの辺の生産性の仕組みはあまり時間を置かず 諸外国にも普及し、今や日本企業の有利条件とは必ずしも成らず、その上 総コストの中で人件費の占める割合が世界一高い日本の現状(特に発展途上の 中国などと比較すれば何倍という倍数値で比較される程)を考えると日本産業 自体の地盤低下は免れかねません。

この様に国際競争においてかなりのスビードで各種条件が接近する中で、 日本企業の各社ではこの総人件費の削減のため、社員から派遣社員化、さらに パート・アルバイト化などで逃げきる手段を取ってきたわけですが、これが今 格差社会問題化、政治課題化しているのが現実であります。

しかし、これとて企業個別で見た場合、効果は多くても十何パーセント程度の 数値であり、国際的競合上における基本的解決法とは言えません。


このように日本企業としての国際的人件費課題を考えた場合、結局は社員の 個々の知的働きの倍増、即ちコンピタンスレベルでの生産性倍増、何倍増と なる人的エンジンのパワーアップとそれができる仕組み作り以外に「基本的 解決法」はあり得ないと考えます。

このコンピタンスレベルの生産性をここでは『人的生産性』と呼ぶことに したいと思います。


〜『人的生産性』向上のために必要な施策〜

企業が『人的生産性』を向上させるためには先ず以下の施策が必要です。

 (1)人的エンジンのパワーアップのための集中力を備えた人材育成
 (2)総人件費における生産性をアップするための組織強化計画から実施
 (3)最適人材の選抜と組み合わせによる人的生産性アップ

このためには上の3つの施策がそれぞればらばらに行われるのではなく、常に 一元化され、メンテナンスされた情報を簡便に必要機能(人・セクション)が 都度活用できる仕組が必要となります。

しかし、日本の企業全般的に言える事ですが、以下の様な現象が起こっており 人的生産性の向上を阻害しております。


≪人的生産性向上のための施策を妨げている色々な現象≫

[1]「人事機能」に社員の質的情報が無いため真の人事権を持つことが出来ていない。

[2]社員の人的生産性が倍増、何倍増になるための人的エンジンパワーアップのための施策がなかなか取れていない。

[3]組織別強化および人的生産性大幅アップのための確実なスピード計画と推進が出来ていない。


上記3点の人的生産性向上における阻害要因に気付き、明らかにし、解決する ことがこれからの日本の企業、特に人事機能における大きな課題だと考えます。

当ライブウェア社の人的資産構築・活用ソリューション【MPI】をはじめと した下記のサービスは、これらの阻害要因を解決するために作られたものです。

◆【MPI】  人的資産構築・活用ソリューション
◆【ラーニング・ナビゲーション・システム】
 個人別に必要な教育プログラムをナビゲートし、学ぶ意欲を喚起
◆【オークス】
 『人間力』と組織の『具現化力』両面から組織力を見える化


皆さまの会社でこれらのことが無いか、振り返るきっかけになれば嬉しく思います。




ライブウェア株式会社
代表取締役
古田貞幸

人間力を可視化する
【トライアングル・アセスメント】


最適な「場と教育」を提供する
【MPIシステム】


何を学ぶべきかナビゲートする
【ラーニング・ナビゲーション】


組織の活性化を推進する
【組織活性化力診断オークス】