【東日本大震災 特別号3】『人間力だより』Vol.033

 「国際信用のこれ以上失墜を食い止める為の具体策とは」

こんにちは、ライブウェア代表の古田です。

大きな被害があっても日本の国花である桜は何も無かったように今咲き誇って います。

あの大震災から連日テレビ・新聞等で惨状、特に村、町、市レベルの全ての瓦 礫の山の情景を伝えられ、同じ東北出身の私はその度ごとに昔の光景や当時の 人と人の交わりも含めた田舎の暮らしを思い出して三週間以上が経ちました。

昨日暫くぶりでベートーベン作曲の第六番「パストラール」を聞きました。 日本では田園と訳されておりますが、この曲には単なる風景だけでなく其処に 存在する自然環境、祭りもある人の暮らしそのものも含めた幅広い視点で作ら れており、やはりパストラールが最適の様です。

曲の中で言わんとすることは、自然より何よりも「人々の暮らし」そのものが 一番大切であるということで、そもそも「田舎」と云うものはそこが原点であ ると思います。


今までそれぞれ職業は違っていても地域の中で、祭りになれば自然と仕切る人、 協力の役割を果たす人、或いはいざ何かが起これば消防団として活躍する人、 更に誰かに祝い事、不幸事があれば仕事を都合付けて皆で助け合う等行ってき た人々が、今ばらばらになる様な事態が起きている事を私は一番心配しており ます。

テレビで見ても自然、環境は完全に破壊されている所は沢山あります。
そして約16万人の人が何らかの形で被災者として暮らしております。しかし、 例え環境は破壊されても皆さん「心の田舎」は健全で持ち続けておられるはず です。

政府による被災者支援活動は今のところ原発に心が行ってしまって遅々として 進まない様ですが、全国の地方公共団体が色々な手をさしのべておられること は喜ばしい事です。が、是非この辺の問題も配慮した支援を頂きたいと思いま す。

「心の田舎」を集団で維持しながら、夫々が暮らしを維持でき更に自分に合っ た職業を持てる。これが被災者に対する長期計画援助であり、この視点での復 興計画の図面を引いて頂きたいのです。
即ち、被災者方々の心、人格を出発点とした基本計画を是非国にお願いしたい のです。


被災者の方々が今一番困っていることは何かに対する答えは、先ずは「住まい」 次が「仕事」でありました。

「住まい」の方は今急ピッチで仮設住宅の建設を行っていますが、「仕事」の 方はハローワークの人数を増員するとか、瓦礫の後処理作業があるとかで、被 災者の心を癒すようなでの基本的な対策がなされていないのが実態です。

被災者の心を癒せるプローチとは次のようなことではないでしょうか?


私どもは過去10年以上民間企業の人事制度の質の向上策として、社員一人一 人の特性の把握や社内の各機能に対する向き、不向き等を見えるようにして 「適材適所」を推し進めることが出来る【人的資産管理】を作り活用できるMPIシ ステムを多くの企業で採用して頂いてきました。

この活動通じて一番大切な事は、人材一人一人の実態把握であります。「社員 各自が自分自身の特性をどう素直に見つめる事が出来るか、その力を最大限に 発揮出来る場を企業サイドが本気で考えて行動してくれているかであり、これ が自己の将来計画の安定に繋がり、自己実現の源になり、それこそが企業全体 の活性化になるのであります。

同じ様に今一番大切な事は、被災者の方々の仕事の援助活動は泥縄式的な行動 ではなく適確な手順を踏んで行なって頂きたいと云う事です。


先ず被災者の一人一人の村、町等の集団関係、親子、親戚関係、今迄のキャリ ア及び人間的特性等を含んだ「被災者の人的関連表」を明確にする事を始める ことです。
これはそれ程工数と時間がかかるものではありません。この過程を踏むことに よって冒頭に取り上げた新しい「田舎」づくりの基礎的情報のスタートとなる はずです。


とにかく国には個々人の「人に重点」を置いた復興計画をお願いしたい。 同時に民間企業には東北地方への進出を出来るだけ積極的にお願いしたいので す。

その為には私が震災前に連載を始めて今中断しております「プ ロダクトミックス」的事業創出の展開を是非進めて頂きたいとおもいます。
突然の大震災の発生により「プロダクトミックス的事業創出の推進」方法のシ リーズを休んで居りましたが次回から継続するつもりです。 宜しくお願い致します。



ライブウェア株式会社
代表取締役
古田貞幸




人間力を可視化する
【トライアングル・アセスメント】


最適な「場と教育」を提供する
【MPIシステム】


何を学ぶべきかナビゲートする
【ラーニング・ナビゲーション】


組織の活性化を推進する
【組織活性化力診断オークス】